ベニスに死す:作品を観た感想(3)

「ベニスに死す」と三島由紀夫
この原作は三島由紀夫にも多大な影響を与えたと思われる。美少年と海は「禁色」を彷彿とさせるし、本作で挿入されるマーラーの交響曲第5番アダージョは、三島由紀夫原作の映画「春の雪」にも使われている。映画のアッシェンバッハはやたらタバコばかり吸っているだけの「見る者」だ。美とエロスが主題とされているが、それは同時に老醜と若さの美との埋めようのない落差を感じられるのも三島的だ。「老いほど不純なものはない」。そう悟ったアッシェンバッハの遺体が静かに浜から担ぎ出されるシーンはベナレスの火葬場に運ばれる遺体と重なってしまう。
佐藤秀の徒然幻視録
2011年10月2日

Der Tod in Venedig
正に素晴らしいの一言である。 『耽美』と言うのがこの映画を示すに相応しい言葉で、その一つ一つのシーンの何と美しい事。 特筆すべきはタッジオを演じたビョルン・アンドレセンである。男の自分が言うのも何だが美形である。いや男性、女性を超えて兎に角美しい。怖気がする程、とはこう言う事を言うのだろう。原作で受けた印象そのものの美しさである。グスタフを好演するダーク・ボガードとの無言での劇は素晴らしかった。
黄昏ミニヨン想録堂
2006年12月23日

ベニスに死す
映像と音楽に乾杯!
My Favorites
2004年9月27日

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