ダム・マネーウォール街を狙え！ : 象のロケット≪映画DVD総合ナビゲーター≫

ダム・マネーウォール街を狙え！

≪便利な情報≫　　『クラッシュ』よかったな～。　同じような感じの別のいい作品ないかな～。
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原題：DUMB MONEY

ぴったり　公開新作　超人気　項目別　トップ

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7/3リリース

2023年製作米　（105 min）

監督：クレイグ・ギレスピー　ラースとその彼女　クルエラ　アイ，トーニャ史上最大のスキャンダル　ミリオンダラー・アーム
出演者：
ポール・ダノ　ゼア・ウィル・ビー・ブラッド　フェイブルマンズ　 THE BATMAN ザ・バットマン　ラブ＆マーシー終わらないメロディー
ピート・デヴィッドソン
ヴィンセント・ドノフリオ　ザ・セル　クローン　ジュラシック・ワールド　フルメタル・ジャケット

アメリカ・フェレーラ、ニック・オファーマン、アンソニー・ラモス、セバスチャン・スタン

あらすじ：コロナ禍まっただ中の2020年、アメリカ・マサチューセッツ州。　会社員キース・ギルは、全財産5万ドルをゲームストップ社株につぎ込んだ。　その会社は、時代遅れで倒産間近と囁かれていた実店舗によるゲームソフトの小売り企業。　大手ヘッジファンドが同社の株を空売りして大儲けしようと企んでいるだけで、株価が著しく過小評価されているのだとキースが動画配信で訴えると、共感した大勢の個人投資家がゲームストップ株を買い始める…。　実話から生まれた物語。

原作：ベン・メズリック

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当時、映画館チェーンのAMCエンタテインメント社株でも同様の騒動があったとのこと。　買い物も映画鑑賞も家で済ませられる時代となり、企業体質を変えなければ実店舗はネット企業に負けるばかり。　倒産ムードを煽り金持ちが更に儲けようとし、対抗する一般庶民もSNS利用者というのも皮肉なもの。　実在の「ゲームストップ株騒動」の顛末が描かれます。

＜スタッフ厳選超お薦め映画作品！＞
★★★★

本作の主人公のモデルは実在の投資家“ローリング・キティ”ことキース・ギル（1986～：アメリカ）。2020年、彼は全財産約5万ドル（当時500～600万円）をゲームストップ社株に投入したことを動画配信し、いかに同社の株が過小評価されているかを訴えた。ゲームストップ社とはゲームソフトを実店舗で販売している小売企業で、オンライン市場に押され倒産間近と言われていたが、それを誘導していたのは大手ヘッジファンド（富裕層向けの投資信託）。彼らは同社株の空売り（株価下落を見込んで株を借りて売り、下落した時点で買い戻して差額を利益にすること。逆に株価が上がると損失を被る。）で莫大な利益を得ようとしていたのだ。ヘッジファンドを利用する富裕層は情報通でリスク回避はもちろん、違法スレスレの情報操作、株価操作にも長けており、株価が上がっても下がっても決して損をしないようにしている「スマート・マネー（賢いお金）」投資家。世界の金融市場は彼らが回しているようなもの。

時代はコロナ禍まっただ中の2020年、アメリカ・マサチューセッツ州。本職は会社員のキース・ギル（ポール・ダノ）のYoutuber名は “ローリング・キティ”。赤いハチマキに猫のTシャツというオタク姿で、大真面目に株式投資の動画配信を行っている。彼の一押しはゲームストップ社株。自分の持ち株を包み隠さず公開し、ヘッジファンドが空売りで大儲けしようとしているが、自分は断固として売らないと熱く語り続ける。その明るくイキイキとした表情は、コロナ禍で心も懐も寂しくなっていた庶民の希望の星となった。キティのフォロワーのほとんどは、これまで大企業や大手投資家、富裕層に回り回って損をさせられ搾取されてきた側つまり小口の「ダム・マネー（愚かなお金）」投資家たち。キティに共感し、億万長者らに一泡吹かせてやろうと、こぞってゲームストップ社株を買い始める。

やがて世界的なニュースになるほど大掛かりなマネーゲームとなってしまった、実在の「ゲームストップ株騒動」。会社名や登場する有名人もほぼ実名。「スマート・マネー」チームは、大物投資家、メルビン・キャピタル社、シタデル・インベストメント社ら、ヘッジファンドの巨人たち。「ダム・マネー」チームは、キースとその家族や、“ローリング・キティ”フォロワーの小口投資家たち。ダム・マネーチームの多くが利用している手数料無料の株式取引ウェブサイト「ロビンフッド」の裏の顔も見えてくる。金融委員会の公聴会まで開かれる騒ぎとなっても、当のゲームストップ社の実店舗は相変わらず閑散としているのが笑える。

ちなみに、クレイグ・ギレスピー監督の息子もゲームストップ株購入者の一人で、株価に一喜一憂する様子を間近で見たことが映画製作のきっかけだったとのこと。株価騒動と関係者がその後どうなったのかはぜひ劇場でご確認を。いずれにせよ、株式投資は捨てても惜しくない金で行うべし！　株の知識も興味もない方でも楽しめる、SNS時代の「ショートスクイズ＝踏み上げ（株価急騰）」騒動の顛末を描く実話ベースのマネードラマ。お薦め作品だ。

（象のロケット映画・ビデオ部　並木）

＜作品評価システム＞と＜高度マッチングシステム＞

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